DAppsとは?定義や人気ランキングをまとめて紹介【基本解説】

「DAppsって結局何なの?」
「人気のDAppsにはどんな事例があるのかを知りたい」

ブロックチェーンに興味を持っている方のなかには、「DApps」(ダップス)という単語をよく見かける方も多いのではないでしょうか?

2018年12月25日現在、「DApps」の定義は人によって様々なのが現状ですが、ひとまず「ブロックチェーンを活用したアプリケーションがDApps」と捉えておけば問題ありません。

ブロックチェーン上で動くDAppsは、これまでのアプリとは異なる特徵を持っているので、一部で注目されています。

そこで、この記事では、

  • DAppsの定義
  • DAppsが普通のアプリとは異なるポイント
  • 人気のDApps

について分かりやすく紹介していきます。

DAppsの定義は様々だが知っておくべき定義は2種類だけ

DAppsとは「Decentralized Applications」を略した用語で、「分散型アプリケーション」と訳されます。「ダップス」または「ディーアップス」と発音されることが多いです。

「分散型」とは、特定の企業や開発チームなどに権限(権力)や情報が集中していない状態のことを指します。
通常のWebサービスやアプリケーション(WebサイトやSNSなど)は、「分散型」ではなく「中央集権型」の形態がとられており、サービス運営企業に開発権限や情報などが独占されています。

そして、DAppsは様々な言葉で説明されていますが、実は明確な定義が存在しません(2018年12月25日現在)。そこで今回は、よく使われている2つの定義を紹介します。

ブロックチェーンを活用した“一部”分散型のアプリケーション(広義のDApps)

日本国内で「DApps」という用語が使われる場合は、ほとんどが「ブロックチェーンを活用した“一部”分散型のアプリケーション」を指していると思って問題ありません。

後ほど紹介するブロックチェーンゲーム内のアイテムのように、データの一部がパブリックなブロックチェーンに記録されているので分散しているものの、アプリの開発自体は特定の企業や開発チームが中央集権的に行っています。

記事の後半で紹介するDAppsもほとんどがこの定義に当てはまるものです。これらは「広義のDApps」と表現できるでしょう。

※「ブロックチェーンに記録されていることが、どうして分散化されていることになるの?」と疑問に思った方は先にこちらの記事を読んでいただけると、より理解しやすくなります。

高度に分散化されたアプリケーション(狭義のDApps)

こちらで定義するDAppsは必ずしも覚える必要はありませんが、ブロックチェーンの専門家や関連するビジネスシーンにおいては、以下のような条件を満たすものを「DApps」と表現することが多いです。この記事では、この定義を満たすDAppsを「狭義のDApps」と表現します。

 

  1. オープンソースで自律的に機能していて、アプリケーションを管理する主体が存在しない。アプリケーションのルールはユーザーも含めて、民主的な方法で決定される。
  2. データや取引記録などが、誰でも閲覧できるブロックチェーンに暗号化された状態で保存されている。
  3. アプリケーションを使うには対応するトークン(仮想通貨)が必要。正当な取引をチェックするマイナーたちには報酬として、そのトークン(仮想通貨)が支払われる。
  4. 参加者が規定の方法でアプリケーションに貢献することによってトークン(仮想通貨)が新しく生成される。

参考:「The General Theory of Decentralized Applications, Dapps」
https://github.com/DavidJohnstonCEO/DecentralizedApplications

 

要するに「狭義のDApps」とは、管理者が存在せず、アプリの開発や不正・攻撃への耐性など、アプリが正常に機能するために必要なすべての事柄が、利用者の自主的な行動によって支えられているアプリケーションのことです。

「そんなことができるのか?」と思う方もいるかもしれません。たしかに、「狭義のDApps」の条件を満たしたものは非常に少ないのが現状です。しかし、私たちがよく知っている「ビットコイン」は「狭義のDApps」の代表例だといえます。ビットコインは高度に分散化された送金アプリケーションなのです。

DAppsの特徵は「デジタルな資産を所有できること」と「勝手に分岐できること」

事例を紹介する前に、DAppsがこれまでのアプリケーションと違うポイントを整理しておきます。いくつか異なる点はありますが、重要な特徵は以下の2点でしょう。

  1. デジタルな資産を所有できること
  2. 勝手に分岐(フォーク)できること

まず、DApps内で使われるトークン(デジタルな資産)は、すべてユーザーが所有しています。例えば、後ほど次のセクションで紹介するDAppsゲームでは、ゲーム内のアイテム やキャラクターがユーザー自身の所有物となっており、現実世界のモノと同じ様にゲーム外でも売買可能です。

そして、DAppsは、開発チームの方針などが気に入らない場合、ブロックチェーンを分岐させることで、元のデータを引き継ぎつつ類似のDAppsを作ることができます。

既存のアプリにたとえて分かりやすく説明すると、「Facebook」の運営方針が気に入らない開発者やユーザーたちは、元のFacebook上のデータを維持したまま、新しい「Facebook 2」を作り出せるのです。

DAppsの分岐についての技術的な仕組みは少し難しいのですが、詳しく知りたい方は以下のブロックチェーンの分岐(フォーク)に関する記事をご覧ください。基本的にはDAppsの分岐はブロックチェーンの分岐とともに行われます。

▼ブロックチェーンのハードフォークとは?ソフトフォークとの違いは?(内部リンク)

DAppsの人気ジャンルは「取引所」「ゲーム」【事例紹介】

さて、実際にどのようなDAppsが開発されているのかを紹介していきましょう。ここでは、ユーザー数の多いジャンルを中心にいくつか事例をピックアップします(2018年12月25日現在)。

なお、ここで紹介しているものは「広義のDApps」に該当します。

トークンの交換に便利な分散型取引所(DEX)【事例紹介】

2018年12月25日現在、ユーザー数とアプリ内の流通額が多いのは、異なるトークンを交換できる取引所サービスを提供するDAppsの「分散型取引所」です。分散型取引所は「DEX」(Decentralized Exchange)と呼ばれることもあります。

以下はユーザー数がもっとも多い「IDEX」という分散型取引所(DEX)です。


分散型取引所の例(IDEX)
出典:https://idex.market/eth/aura

国内で企業が運営している仮想通貨取引所を使ったことがある方は、見慣れた画面かもしれません。分散型取引所(DEX)の基本的な機能は中央集権型の取引所と同様です。ただし、取引所に資産を預ける必要がなく、トークンの交換だけが行われます。

なお、人気ジャンルとはいえ、24時間あたりの利用者数が1,000人未満の日も少なくありません。


2018年12月25日時点のユーザー数トップ5のDEX
出典:https://dappradar.com/

ゲーム内のアイテムやキャラクターを所有できる!ブロックチェーンゲーム【事例紹介】

ブロックチェーンゲームもユーザー数が多いジャンルのひとつです。ゲーム内で獲得したアイテムやキャラクターはユーザー自身の所有物となり、ゲームの内外で自由に取引ができます。

既存のゲームでは、ゲーム内のアイテムやキャラクターのデータは運営会社が管理しており、ユーザー自身がコントロールしにくい状態であるため、この点は大きな違いだといえるでしょう。

2018年12月25日時点で、ユーザー数の多いブロックチェーンゲームには以下のようなものがあります。


MyCryptoHeroes
出典:https://www.mycryptoheroes.net/ja

 

歴史上の偉人たちをモチーフにしたブロックチェーンゲームです。キャラクターを育成しつつ、敵や他のプレイヤーと戦います。


BlockchainCuties
出典:https://blockchaincuties.com/?utm_source=DappRadar&utm_content=visit-website

 

動物をモチーフにしたキャラクターを収集するゲームです。キャラクターを育成しつつ、キャラクターを繁殖させることもできます。


Etheremon
出典:https://medium.com/etheremon/etheremon-approach-to-the-scalability-issue-and-game-ui-updates-f1fbc7afbe7b

 

様々なキャラクターを育成し、プライヤー同士で戦ったり、モンスターと共に冒険をしたりするRPG(ロール・プレイング・ゲーム)です。雰囲気がポケモンに似ているので、ブロックチェーンゲーム版のポケモンと表現されることもあります。

そして、ブロックチェーンゲームも分散型取引所(DEX)と同様に、24時間あたりのユーザー数が1,000人未満のことも少なくありません。


2018年12月25日時点のユーザー数トップ5のブロックチェーンゲーム
出典:https://dappradar.com/

 

なお、このようなゲーム内のアイテムやキャラクターを取引する場(マーケットプレイス)もDAppsとして提供されています。


DApps内のアイテムなどがアプリの外で取引されている(マーケットプレイス)
出典:https://opensea.io/assets

まとめ

この記事でも紹介したように、DAppsは「ブロックチェーンを活用した“一部”分散型のアプリケーション」と「高度に分散化されたアプリケーション」という2つの意味合いで使われます。

前者は一般ユーザーを対象とした国内のWebメディアやブログなどで、後者は専門家やブロックチェーン関連のビジネスシーンで使われる事が多いです。

現時点では、DAppsのユーザー数はそれほど多くありませんが、ブロックチェーン技術の発展につれて、一般ユーザーにも浸透していく可能性は十分にあります。技術開発自体も専門知識の無い一般ユーザーへの普及を見据えて行われているので、今のうちにDAppsを触っておくのも悪くないかもしれません。

ひと足早く、ブロックチェーンを活用したアプリを体験したい方は、初心者向けに使い方が丁寧に解説されている国産ゲームの「MyCryptoHeroes」や「くりぷ豚」などから始めてみるのがおすすめです。ぜひ、遊んでみてはいかがでしょうか?

▼MyCryptoHeroes(PC、スマホ対応)
https://www.mycryptoheroes.net/ja
▼くりぷ豚(PC、スマホ対応)
https://www.crypt-oink.io/?lang=jp

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