ブロックチェーンのハードフォークとは?ソフトフォークとの違いは?【基本解説】

「ハードフォークってなに?」
「仮想通貨が分裂するってどういうこと…?」
「ハードフォークする仮想通貨は持っていて大丈夫なの…?」

仮想通貨の中核技術であるブロックチェーンは、仕様の変更に伴ってフォーク(枝分かれ)することがあります。 そして、いくつかあるフォークのパターンのうち、「ハードフォーク」が発生すると仮想通貨も分裂(スプリット)することがあるため、混乱が生じることがあるのです。 そこで、この記事では、

  • ハードフォークとソフトフォークの違い
  • なぜフォークが生じるのか?
  • ハードフォーク予定の仮想通貨を持っていたときの対処方法

というポイントを分かりやすく解説していきます。

この記事を読めば、ハードフォークやソフトフォークに関する知っておくべきことを把握できるはずです。

なお、「ブロックチェーンのブロックってなに?」という方は、以下の先に以下の記事を読んでいただけるとこの記事の内容がより理解できます。

▼5分でわかるブロックチェーン入門!応用例や仕組みを解説【初心者向け】

ブロックチェーンのフォークに関する基礎知識

実は「フォークする」という事象自体はブロックチェーンに限ったものではなく、ソフトウェア開発では一般的なことです。

ソフトウェアとは、コンピュータを働かせるためのプログラムのことで、例えば「Twitter」や「メルカリ」、「Microsoft Word」などのアプリケーションや「Android」や「iOS」のようなオペレーティング・システム(OS)などはすべてソフトウェアに分類されます。

ブロックチェーンもソフトウェアの一種なので、フォークが発生するのです。

「フォーク」とはソフトウェア開発において、元のソフトウェアから分岐・独立して、異なるルール(仕様)で開発されることを意味します。

イメージしづらい方は、飲食店の「のれん分け」のようなものだと考えると分かりやすいかもしれません。

なぜブロックチェーンのフォークが発生するのか?

ブロックチェーンにおけるフォークとは「ブロックチェーンというソフトウェアをアップデートすること」です。

すべてのブロックチェーンには個別のルールが決められており、そのルールをアップデートするときには必ずフォークが発生します。

そして、フォークが発生する理由は、ブロックチェーンの利用者が一斉に変更後のルールを採用するのが不可能だからです。

ブロックチェーンのフォークには「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」の2種類ある

ブロックチェーンのアップデートには、大きく分けて「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」という2種類の方法が存在します。

「ハードフォーク」は、「古いルールを採用するブロックチェーン」からすると、「新しいルールを採用するブロックチェーン」上で取引されたデータが、不正なものと認識されるような大きなアップデートのことです。

ハードフォークが実行されると、新旧のブロックチェーンは永久に分岐し、互換性を失います。

新しいチェーン上の仮想通貨を、古いチェーンのアドレス宛に送金しても受け付けられないため、仮想通貨も分裂するのです。

一方の「ソフトフォーク」は、古いルールの範囲内でアップデートが実行されるので、新しいルールに沿って作成された取引データは、古いバージョンのチェーンでも受け入れられます。

ただし、古いルールに沿って作成されたデータが、新しいルール内で無効になる場合がある点には注意が必要です。

ハードフォークとソフトフォークの違いを図示すると、以下のようになります。

 

ハードフォークとソフトフォークの違い

ハードフォークで誕生した仮想通貨【一部紹介】

さて、2018年12月28日現在までに、多くの仮想通貨がハードフォークによって誕生しました。以下はそのうち、現在でも時価総額の大きな仮想通貨です(一部紹介)。

種類 概要
イーサリアムクラシック
(ETC)
イーサリアムからハードフォーク
(2016年7月20日)
ビットコインキャッシュ
(BCH)
ビットコインからハードフォーク
(2017年8月1日)
ビットコインゴールド
(BTG)
ビットコインからハードフォーク
(2017年11月24日)
ビットコインSV
(BSV)
ビットコインキャッシュからハードフォーク
(2018年11月16日)

 

なお、ハードフォークが発生し、仮想通貨が分裂すると、分裂後の仮想通貨(フォークコイン)の分だけ資産が増えることになります。

例えば、2017年8月1日のハードフォークしたビットコインキャッシュは、保有しているビットコインと同じ枚数が付与されました。

※ビットコインキャッシュが誕生した背景は以下の記事で解説しています。

▼ハードフォークで誕生した仮想通貨ビットコインキャッシュとは?【BCH/BCHABC/BCHSV】

ハードフォークしそうな仮想通貨を持っていて大丈夫なの?

さて、保有している仮想通貨のハードフォークが発生しそうな場合、私たちはどのように対処すれば良いのでしょうか?

恐らくほとんどの方が、以下の方法で仮想通貨を保有しているはずです。

  • 日本国内の取引所に預けた状態で管理
  • 自分のウォレットで管理

フォークコインが要らない方は、特別に何かをする必要はありません。

しかし、フォークコインを入手したい方は適切な対応をする必要があります。

というのも、日本の仮想通貨取引所に預けている場合は、分裂した仮想通貨のどちらか一方は、長期間付与されない可能性が高いからです。

例えば、ビットコインキャッシュのハードフォークによって、2018年11月に誕生した「ビットコインSV」というフォークコインは、国内の取引所では付与されていません(2018年12月28日現在)。

したがって、分裂が予定されている仮想通貨を国内取引所に預けている方は、以下のどちらかの対応をおすすめします。

  • 「Binance」などの海外の取引所へ送金する
  • 「秘密鍵」を管理できるウォレットに送金する

ただし、海外の取引所へ送金する場合もフォークコインが付与されるかは、当該取引所のアナウンスを確認してください。

参考までに、2018年11月に発生したビットコインキャッシュのハードフォーク時に、国内と海外の主要な取引所がどのように対応したのかは、以下の記事でまとめています。

【随時更新】▼ビットコインキャッシュがハードフォークへ|その理由と各取引所の対応まとめ

なお、秘密鍵を自分で管理できるタイプのウォレットを使っている方は、特に対応は必要ありません。

※ウォレットや秘密鍵については以下の記事で解説しています。

▼【初心者向け】仮想通貨のウォレットとは?その種類と活用法を徹底解説!

まとめ

この記事でも解説したように、ソフトウェアであるブロックチェーンはアップデートに伴ってフォークします。

そして、新しいルールを採用したブロックチェーンが古いルールのチェーンと互換性があるかどうかで「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」に分類されます。

ハードフォークとそれに伴う仮想通貨の分裂は、ブロックチェーン独特の現象です。最初は戸惑うかもしれませんが、フォークコインが欲しいかどうかで対処方法を変えるだけで良いので、一度理解してしまえば、難しいことはありません。

もし、フォークする予定の仮想通貨を日本の取引所で保管していた場合は、取引所からのアナウンスを確認すれば、自身の目的に応じて適切なアクションを取れるはずです。

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