教育コンテンツのキッカケは、自身が直面した課題|digglue原氏に独占インタビュー

今回ChainAge編集部がお届けするインタビュー企画は、ブロックチェーンのオンライン教育サービス「Enterchain」で話題の株式会社digglueです。

ブロックチェーン企業向けのコワーキングスペース「HashHub」で、CEOの原英之氏にインタビューを行ってきました!

事業内容について

ーー御社の事業内容について教えてください。

今メインでやっているのがコンサルティング事業と、「Enterchain」というブロックチェーンのオンライン学習サイト事業です。

ブロックチェーン学習サイト「Enterchain

 

あとは最近、BaaS(Blockchain as a Service)に特化したWebメディアの運営も始めました。

最近リリースされたばかりのBaasに特化したWebメディア「BaaS Info!!

 

教育事業のキッカケは、自身が直面した課題

ーーオンライン学習サービス「Enterchain」はどのようなキッカケで生まれた事業なのでしょうか?

元々は教育事業をやるつもりはなくて、最初はDapps(分散型アプリケーション)を作ろうとしていたんです。

スマホユーザー向けに、簡単にアンケートがとれるようなアプリケーションを開発していました。

ただ、様々な人たちと壁打ちをしていく中で、マネタイズが非常に難しいことに気が付き、一旦ストップしました。

ーーなるほど。最初から教育事業に取り組んでいたわけではなかったんですね。

そうなんです。

Dapps開発をストップしてから「じゃあ何の事業をやろうか?」という議論を進めていく中で、僕らがブロックチェーンに関わってきた中で感じた自分ごとの課題を解決しよう、という話になりました。

そこで出てきた課題が、学習難易度の高さです。

ーー学習難易度の高さ、ですか。詳しく聞かせてください。

ブロックチェーンって内容の複雑さ・難易度の割に、教育コンテンツが少ないんですよ。

Webで調べても情報の浅すぎる記事ばかりだったりとか、あとは逆に専門的すぎて何言ってるかさっぱりわからない専門メディアだったりとかで、「ちょうどいい」コンテンツがないんです。

それなら僕らで「ちょうどいい」コンテンツを作ろうよ、という話になりました。

ーーなるほど、それが教育事業の始まりなんですね。

学習コンテンツの設計は、CryptoZombiesに着想を得た

ーーEnterchianの学習コンテンツは、理論と実践が合わさったオンラインレッスンの形をとっていると思いますが、そこに至った経緯を教えてください。

Enterchainのコースの設計は、基本的に僕自身がブロックチェーン開発を勉強していたころの経験や課題感に基づいています。

特に、CryptoZombies(クリプトゾンビーズ)に受けた影響は大きいですね。


ゾンビゲームの開発を通じてDapps開発を学べるオンラインレッスン「CryptoZombies」
出典:CryptoZombies

 

CryptoZombiesは、理論と実践が一緒になった形式のオンラインレッスンだったので、ただひたすら理論のインプットを繰り返す従来的な学習手法と比べて、かなり理解が早く進むんです。

実際、やっていた当時は、僕自身かなり楽しんでいましたね。

なので、自分が作る学習コンテンツも、そのような理論+実践の形にしようと思いました。

ーー過去のご自身の学習経験が、Enterchainのコンテンツ設計に繋がっているんですね。

Enterchainの先行リリース、感触は上々

ーー現在、Enterchainの先行リリース中とのことですが、どのように行っているのでしょうか?

オンライン上で募集して集めた若干名を対象に、学習コンテンツを無料体験してもらっています。

ーー募集で集まった体験ユーザーはどんな方々ですか?

エンジニアの方が多いですね。

技術への感度が高いというか、やはりこういった技術系の事柄への興味が強いのはエンジニアが多いんでしょうね。

Enterchainの実際の画面

 

ーー先行体験ユーザーの反応はどんな感じですか?

反応は結構良くて、特に「わかりやすい」という声が多いですね。

直感でわかりやすい教材にしていたり、解説で用いる例えを工夫したりしているので、そういう努力がポジティブなフィードバックに繋がっているのだと思います。

ーー逆に、ネガティブなフィードバックはありましたか?

ネガティブな指摘はあまりなかったです。

ただ、僕ら自身が感じた反省点として、1コースにかかる時間が非常に長いことがあります。

エンジニアコースの1コース終了平均時間が4時間程度でしたので、これはユーザーにとってしんどいだろうな、と。

ですので、今後はそういった点の改善に努めていきます。

Enterchain自体は夏頃に正式オープンする予定ですので、それに向けて検証・改善を繰り返していきたいと考えています。

現在のブロックチェーン業界が抱える2つの課題

ーー現在のブロックチェーン業界の課題をどう考えていますか?

まずは、プレイヤーが不足している、ということが挙げられると思います。

課題1. プレイヤーが不足している

特に、開発とビジデブ(ビジネスディベロップメント)の両方がわかっている人材がすごく少ないな、と感じています。

エンジニアの方で技術的な側面にかなり精通している人はいても、予算をとって事業を回せる人ってかなり限られていると思うんですよ。

同様に、ビジネス側の人で技術を理解している人は少ないですよね。

 

実際、「ブロックチェーンってなんか色んな事できるらしいよ」くらいの理解の方も多いですし。

 

 

開発とビジデブの両方がわかっている人材がいないと、PoC(実証実験)を行ってもPoC止まりになってしまったりだとか、「それってブロックチェーンでやる意味あるんだっけ」というような無駄な事業が生まれてしまう可能性があるんです。

なので、開発とビジデブの両方を理解している人材を増やすことは、超重要だと思っています。

課題2. ブロックチェーン技術を用いたキラーコンテンツがない

また、他の課題としては、キラーコンテンツがないという話があると思います。

例えばAIだと、ディープラーニングの結果将棋で人間に勝ちました、みたいな事がありますよね。

あとは、AIスピーカーのAlexa(アレクサ)が一般家庭に置かれるようになったりとか。

ああいったわかりやすい事例がブロックチェーンにはないですよね。

そういったわかりやすい事例があると、一般層への技術の認知拡大が見込めますし、「じゃあ僕もやってみよう」という感じでプレイヤー数増加にも寄与すると思います。

その意味で、ブロックチェーン技術を用いたキラーコンテンツを作ることは非常に重要だと思っています。

僕らとしては、教育事業を通じて、そういったブロックチェーン技術を用いたキラーコンテンツを生み出せる人材を育成できたらいいな、というような野望があります。

digglue社の今後

ーー御社の今後のビジョンを教えてください。

Enterchainを作った時に決めた僕らのミッションとして、「価値を発掘して、経済圏を作る」というものがあります。

本当は価値があるけど今まで埋もれていたものって結構あると思うんです。

そういったものの価値を発掘してスポットライトを当てていき、その連鎖反応で色々な経済圏が生まれていけば良いなという願いが込められています。

ですから、今はブロックチェーン事業をやっていますが、このミッションに合致するものであれば、何でもやっていこうと考えています。

ーー今後のご活躍を期待しております。本日はありがとうございました!


株式会社digglue 公式サイト
https://digglue.com/
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