Cardanoプロジェクトを商業化の側面から担う|株式会社EMURGOに独占インタビュー

Cardanoプロジェクトを商業化の側面から担うーー。

今回、ChainAge編集部がお届けするインタビュー企画は、株式会社EMURGOです!

Cardanoプロジェクトを商業化やベンチャー投資の側面から担うEMURGO社ですが、その事業内容や取組みについて編集部が取材してまいりました。


インタビューに協力してくださった、CMOのフローリアン氏(右)と広報の三本氏(左)

Cardanoプロジェクトについて

Cardanoプロジェクトとは?

ーー御社が関わっている「Cardanoプロジェクト」とはどのようなものなのでしょうか?

Cardanoプロジェクトは、Cardano財団(Cardano Foundation)とIOHK(INPUT OUTPUT Hong Kong)と弊社EMURGOの三社で運営しているブロックチェーンプロジェクトです。

Cardanoプロジェクトにおける各社の役割

  • Cardano財団……プロジェクトのルールの取り決め、コミュニティのマネージメント等
  • IOHK……技術開発
  • EMURGO……技術の商業化、ベンチャー投資など

強調しておきたいのは、EMURGOはCardanoプロジェクトの創設に関わっているということです。

Cardanoプロジェクトに関しては、一般に元イーサリアムCEOのチャールズ(Charles Hoskinson)が始めたというイメージが強いですが、弊社代表の児玉もまた創設メンバーの一人なのです。

Cardanoブロックチェーンの優位性

ーーCardanoブロックチェーンと他のブロックチェーンとの違いは、どういったところにあるのでしょうか?

Cardanoブロックチェーンの強みは、イーサリアム等の第二世代のブロックチェーンの課題を解決し、暗号学会からの査読(ピアレビュー)を介して開発される最初の三世代のブロックチェーンであるということです。

Cardanoプロジェクトの創設メンバーであるチャールズは、イーサリアムの創設者であり開発も行っていました。そのため、第二世代のブロックチェーンの課題を熟知しています。

その知見を活かすことができるので、Cardanoブロックチェーンにおいては持続性や相互接続性、拡張性等の問題を解決した上でプロジェクトを進めることができるのです。

Cardanoプロジェクトが描く未来

ーーCardanoプロジェクトは長期的にどのようなビジョンを持っているのでしょうか?

プロジェクトの創設メンバーの一人であるチャールズが掲げている思想として、「30億人のアンバンク(銀行等の金融サービスを使うことができない人達)を助ける」というものがあります。

アフリカなどでは、難民の方々が住所情報を持っていない、国を追われている等の理由で、銀行・保険などの金融サービスにアクセスができないという現状があります。

将来的には、Cardanoブロックチェーンによるスマートコントラクトで身元証明を可能化し、そういった方々が銀行の口座開設や保険の加入等ができるような社会を作りたいと考えています。

EMURGOの役割は、このビジョンを商業化の側面から担っていくことだと考えています。

Cardanoブロックチェーンは、暗号学会からの査読を介して開発される最初の三世代のブロックチェーンで、持続性や相互接続性、拡張性等の問題を解決するので、各種サービス、アプリケーションの実用に耐えうる数少ないプロジェクトの一つとなります。

EMURGO社の今後の2つの「チャレンジ」

ーー御社が事業を勧めていく上で、リスク・障壁となるようなものはどういったものだと考えていますか?

主に2つあると考えております。

ただ、ここではリスクや障壁ではなく、「チャレンジ」と言わせてください。

EMURGO社の今後の2つのチャレンジ

チャレンジ1. 開発に際しての連携

Cardanoブロックチェーンはまだ開発の途上です。

今年もアップデートの予定がありまして、そこで非中央集権化の完了とステーキング、そして更にはスマートコントラクトが可能になる予定です。

これらに関して、実際に技術開発の役割を担っているIOHKとの連携は不可欠ですので、それを重要なチャレンジの1つであると考えています。

チャレンジ2. 各国のレギュレーションへの対応

Cardanoプロジェクトは日本から始まってはいるものの、今後は諸外国でも事業を展開していく予定です。

それに際して、サービスを各国の法律や規制に準拠した形で提供していかなければなりません。そのための準備がこれから色々と大変になってくると思いますので、それが2つ目の「チャレンジ」だと考えています。

しかし、これらのチャレンジのためのリソースは確保済みで、乗り越えていく事に自信を持っています。

教育ビジネスでブロックチェーン業界全体へ貢献

ーー先日御社のプレスリリースで、インドでブロックチェーン教育ビジネスをローンチしたとありました。こういった教育ビジネスへの参入にはどういった背景があるのでしょうか?

まず前提として、業界全体でブロックチェーンエンジニアが不足しているという話があります。

それこそ、ブロックチェーンエンジニアの年収が2500万円を超えているような状況が生まれているところもあります。

我々にとっても、エンジニアが不足した状態では、システム開発やアクセラレータプログラム、アドバイザリーサービス等のビジネスをやるのは、当然難しいです。

ですから、そういった意味でエンジニアを育てることのできる教育事業は、今後我々のビジネスの源になると考えています。

ただ、教育事業は自分達のプロジェクトのためだけではなく、業界全体への貢献的な意味合いも強いです。

ーー業界全体への貢献、と言いますと?

我々の教育を受けた人達に関しては、本音を言えばCardanoプロジェクトに関わってほしいですが、必ずしも全員が参加してくれるとは思っていません。

ただ、他のプロジェクトに行ってしまっても、だからといって「無駄な投資だった」というような考え方はしません。

我々はブロックチェーンに関しては相互接続性というものを考えています。噛み砕いて言うと、将来的にはそれぞれのブロックチェーンは倒し合うのではなく、共存していく世の中になるのだろうと。

それを考えれば、仮に我々のプロジェクトに参加しなかったとしても、ブロックチェーンエンジニアを多く世の中に輩出していくことは、長期的には業界全体での相互的な発展の一助になると考えています。

ーーなるほど。ビジネスでありながらも、業界全体の土壌作りという側面が強いんですね。

投資先にはお金だけでなく技術もリソースも提供

ーー御社ではブロックチェーンビジネスへの投資事業をされているとのことですが、他のベンチャーキャピタル等と比較した際の優位性はどのようなところにあると考えていますか?

一番大きなところは、ただお金を提供するだけでなく、全体的なプラットフォームを提供できるというところだと思っています。

技術的なサポートもそうですし、エンジニアの派遣、Cardanoプロジェクトで提携している企業の紹介なども可能です。

実際に、現在投資をしている会社には、弊社CTOのニコラスが訪れて助言したりもしています。

すぐに開発に集中できる環境を整えることができるというのが、我々の投資事業の一番の強みだと思っています。

確実且つセキュアなICO・STOコンサルティング

ーー御社ではICOやSTOのコンサルをされているかと思いますが、他社と比較した時の優位性はどういったところにありますでしょうか。

まず一番お伝えしたいのは、我々のコンサルティングは非常に科学的なアプローチだということです。

例えば、暗号学会とピアレビュー(査読)をしたり、論文ベースでの技術導入であったりだとか、正確でセキュアなものにするための努力・コストを惜しみません。

当然他に比べてスピードの面では劣るかもしれませんが、将来的に世の中全体を支えていくプラットフォームになるためには、必要なことだと考えています。

ーー今後もこういったコンサル事業については注力されていく予定でしょうか。

はい。

特に今年は、STOが盛んになっていくと考えています。

先日Fintech Economy Samitというイベントがありまして、そこで弊社副社長の吉田がSTOに関しての講演をしました。

会場がかなり埋まっていたことに加え、吉田の講演後にSTOに興味のある企業担当者が名刺交換のために列をなしていたんですね。

それを目の当たりにしてSTOの注目度を確信しましたし、我々もその需要に応じる形で、既にY2XというSTOビジネスの会社と提携済みで、この会社はネットイヤーグループの石黒不二代CEOもアドバイザーとして参加しています。

2019年はSTOビジネスが本格化する年なので、プロジェクトの進捗に期待してほしいです。

今後の事業展望

ーー御社の今後の事業展望について教えてください。

投資事業と教育事業に関しては、既にスタートしていますので、今後も継続して行っていきます。

また、研究開発に関して、4月に新しいプロダクトのリリースがありますのでそれを楽しみにしていただきたいです。

5月にはいま我々のdLab/EMURGOアクセラレータプログラムに参加している会社が卒業し、さらなる成長を遂げていくことを確信しています。

※dLab/EMURGOアクセラレータプログラム
EMURGO社とベンチャーキャピタルのSOSVが提携して運営する、分散型台帳やブロックチェーン技術に着目している企業向けのアクセラレータプログラム。

今後のエキサイティングなニュースを楽しみにしていただけたらと思います。

ーー本日はありがとうございました。

インタビューを行ったEMURGO社オフィス

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