香港の規制当局がカストディサービス関連企業InVault社を後押し

上海を拠点とする仮想通貨のカストディサービス関連企業InVault社が香港で業務を開始した。この特別行政区では仮想通貨取引所とアセットマネージャー向けに新ルールが定められたが、それをいち早く利用する形となっている。

ほぼ全額の保険準備金が必要に

2018年11月初め、香港証券先物事務監察委員会(SFC)は仮想通貨取引所とプラットフォームのオペレーター、そしてファンドマネージャーを対象とした規制基準のガイダンスを発表した。

仮想通貨の大量保有者向けにカストディサービスが始まっていることから、新たなガイドラインの一部では、仮想通貨取引所と資産管理業者は資産の全額を保険でカバーし、投資家の資産損失を防がなければならないと定められている。

しかしながら、保険の要求を満たせば、仮想通貨関連業者はセルフカストディサービスやホットウォレットによる保管サービスも視野に入れることができる。取引所はオンライン上の「ホットウォレット」に仮想通貨を保管しており、これは100%準備金の対象だ。規制当局はこのように述べている:

SFCはプラットフォームオペレーターがホットウォレットに保有している暗号資産のすべてを保険対象とすることと、コールドウォレットに保有している資産の相当程度、例えば95%を保険対象とすることを期待しています。

InVault社は中国本土で約100万ETHのカストディサービスを行っており、香港市場に同サービスを提供する初の企業であると述べている。同社は仮想通貨保管ビジネスに60億ドル近くを投資してきたベンチャーキャピタルファンドのマトリックスパートナーズ・チャイナの支援を受けている。報道によると、InVault社はSFCから新しい「信用ライセンス」を得て、12月には完全自動サービスを提供できることになっている。

仮想通貨と従来の資産保護の橋渡し役に

InVault社の設立者Kenneth Xu氏はサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙の紙面上で、信頼されるカストディサービスは仮想通貨業界と従来の金融システムの間に規制された「トンネル」を生み出すだろうと強調した。彼はInVault社がすでに多くの保険業者と接触し、香港の規制当局の要求を満たす保険対象のサービスも提供することを明らかにした。保険会社にとって難しいのは、リスクを正確に測ることとそれに伴う保険料の設定だとも語っている。

InVault社とXu氏は香港だけでなく、新たに規制が敷かれたシンガポールにおいても、カストディサービスの需要が高まることに大いに期待している。

シンガポールの金融管理局(MAS)は2018年9月のシンガポール・コンセンサスで、仮想通貨の分類とその適用に対するアプローチについて議論した。MASはさらに先週、仮想通貨のサービスプロバイダを管理する新たな規制を明らかにしている。

仮想通貨のカストディサービスは投資家の資産を、物理的なセキュリティが施されたウォレットで保護している。しかし、顧客はウォレットのプライベートキーをたびたび忘れたり、なくしたり、盗まれたり、あるいはウォレットそのものがハッキングされてしまうことがある。SCMPはまた、仮想通貨取引所の従業員がウォレットにアクセスして盗み出すこともあると述べている。

SFCの新しいガイドラインは香港の投資家保護を目指すと同時に、発展を続ける仮想通貨業界に公的な規制を加えるものだ。SFC最高責任者のアシュレイ・アルター氏は新たな規制を発表した際にこう述べている:

利用者が責任を持って新しい技術を取り入れていくこと、そして投資家がさらなる選択肢と利益を得られることを願っています。

参考元: Bitcoinist.com

 

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