ブロックチェーンは韓国がアツい!?現地の学生団体に突撃インタビュー|第1弾:延世(ヨンセ)大学

ブロックチェーンは今、韓国がアツい――!?

みなさん、こんにちは!ChainAgeのMASAEです!

韓国では近年、仮想通貨やブロックチェーンにまつわる話題が後を絶たず、数多くのコミュニティが存在しています。

そこで今回は、韓国の″ブロックチェーン熱”をお届けしようと、現地での突撃インタビューを実施!第1弾は、ソウル市にある延世(ヨンセ)大学の学生団体「YBL(ヨンセ・ブロックチェーン・ラボ)」会長のイ・ヒョンジェさんに語っていただきました。是非最後まで読んでくださいね!

また、ChainAgeのYoutubeチャンネルでは、インタビューの動画版も公開していますので、あわせてチェックしてみてください!

イ・ヒョンジェさんと

▼インタビュー動画はこちら

――学生団体の簡単な紹介をお願いします。

YBLは、韓国初の学生によるブロックチェーン団体であると理解していただければと思います。2017年の10月頃に設立しました。ブロックチェーンの基本的な技術を学生たちに教えるグループセッションを定期的に開催しているほか、学校と一緒にブロックチェーンプロジェクトを進行しながら、外部でも様々な活動をしています。

具体的には、奨学金関連のプロジェクトを行っています。以前は全額奨学金、半額奨学金のように金額の大きい奨学金ばかりでしたが、今は「Micro scholarship」というシステムを導入し、学生たちに少額の奨学金を学校から支給してもらえる方法を探しています。

このシステムでは、学生たちが(何か有意義な)コミュニティ活動をする際に、それに対するリワードとしてコインを支給します。コインはブロックチェーンと連結しており、学生達は支給されたコインを使って学校内で食事したりできます。現在、そのアプリを開発しています。

――他の学生団体との一番の違いは?

他の団体は研究が一番の目的だったりするのと比べて、YBLは起業することを一番の目的としています。YBLを基盤とし、様々なスタートアップをつくり、世に出していこうとするのがYBLの特徴だと思います。

YBLの活動の様子

――ブロックチェーンの魅力について。

今までは、国家や大企業のような巨大組織が個々人の情報を収集し、勝手に利用していました。しかし、ブロックチェーン技術を利用すれば、個人情報を自分が使いたい時や与えたい時だけ使う或いは与える事ができます。

報酬の面でも、今までは大企業にその多くがあったものを、ブロックチェーンを使うことで、個人にもたくさん分配できるようになりました。こういった所に魅力を感じます。

――ブロックチェーン業界で一番会いたい人物は?

僕がブロックチェーン業界で今、一番お会いしたい方は暗号学者のデビット・チャウム(David Chaum)です。デビット・チャウムのことは、″暗号技術の父”だと思っています。

ブロックチェーンはビットコインから生まれたものと思っている方も多いですが、実は1980年にすでに存在していたサイファーパンク※から出た技術だと思っています。

【※サイファーパンク:「暗号技術でより良い世の中を」とする思想あるいはコミュニティ。CYPHER(暗号)とPUNK(パンク)を組み合わせた造語で、サイバーパンク(SFのサブジャンルの一つ。人体と機械が融合し、巨大なネットワークを構築している世界観)をもじったもの。】

サイファーパンクは暗号化でプライバシーを守ろうとする集団です。その中の有名人が、デビッド・チャウムです。

つい最近、韓国に来ていたようですが、お会いできませんでした。今後、機会があればサイファーパンクや様々な暗号学について伺いたいです。

――ブロックチェーン関連のトピックで、今一番興味を持っているのは?

ブロックチェーンで一番興味がある部分は、耐検閲性に関することです。今は、多くの個人情報が出回っているので、耐検閲性(に優れたサービス)を使って、いかに検閲を避けることができるのか。そんなことを研究したいですね。

【※耐検閲性:検閲は、ブロックチェーン上のトランザクションや個人のネットワーク参加を意図的に制限すること。耐検閲性は、検閲に対する耐性のことで、高ければ高いほどブロックチェーン上での検閲が困難になる。】

そして、ブロックチェーンの未来について、今は多くの人が「ブロックチェーン技術はまだ初期の段階」だと話しています。僕もそう思っています。

恐らくブロックチェーン技術が成熟する頃には、みんなブロックチェーンという名前を忘れていると思います。それはブロックチェーンの技術自体が消えるというわけではなく、本当に僕たちの生活にブロックチェーン技術が浸透しているという事です。

例えば、僕が交通カードを使う時、カードの背景にRFID(電波で物品等を識別する技術)があるのを知らないように、ブロックチェーンも本当に自然に利用するが人たちが増え、その技術を良く知らない状態になっていくと思います。

その一方で、もっと多くの様々なスタートアップができていくと思いますし、そのスタートアップが成長して大きくなれば、後々グーグルのような巨大企業に育つのも不思議ではないと思います。

――ブロックチェーンはどのように勉強されましたか?

僕がブロックチェーンを勉強する方法は、色んな方にお会いして、その方たちから教わりました。韓国で行われる色々なmeet upに参加したり、そこでブロックチェーンに詳しい方々と仲良くなり、その方々からブロックチェーンの技術の知識をたくさん学びました。

それ以外にも、僕自身がプロジェクトを進行しながら、また多くの事を学んでいます。自分達が直接やることよりいい勉強方法はないと思います。

問題は何か、その問題はどうやって解決するのか等、プロジェクトを進める過程で自然にブロックチェーンへの理解が高まっていき、様々な勉強ができたと思います。

また、それだけでは分からない事は、本を読みながら知識を補っています。僕が最初に読んだ『ブロックチェーン革命』『ブロックチェーンの衝撃』という本は、ブロックチェーンの勉強を始める方にもおすすめの本です。以前は、ブロックチェーン関する本はそれほど多くありませんでしたが、今ではたくさんあるので色々探してみたらいいと思います。

YBLが開催したミートアップ

――将来の夢について。

僕が今やっていることは、YBLの運営や学生団体の奨学金プロジェクトのほか、韓国の様々な情報を他の国に発信するメディアのスタートアップもしています。また、ブロックチェーンビジネスレビュー(BBR)といって、ビジネスモデルにレビューをし、色んな方と情報を共有するという活動も行っています。ブロックチェーン関連のアルゴリズムに関する特許も申請中で、それを活用したビジネスモデルも設計しています。

将来的には起業し、ブロックチェーンスタートアップのCEOになりたいです。そして、それを通して様々なブロックチェーンサービスを提供していきたいと思います。ブロックチェーンサービスと言っても様々なものがあると思いますが、特に耐検閲性に優れたサービスを人々に提供したいと思っています。

――韓国でのブロックチェーンの現状をどう思いますか?

韓国では、たくさんの方がブロックチェーン技術よりも仮想通貨の価格に興味を示しています。ですので、技術を研究する人は少なく、大部分の人たちはブロックチェーンと仮想通貨を同じだと思っていて、投機的な心理を持っています。韓国で業界が一番盛り上がった今年の1月には、およそ500万人が何らかの投資をしたようです。今は値段が下がり、投資家の数は当時のおよそ10分の1になったと聞いています。

また、韓国ではビートコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を使えるお店が少ないです。韓国の江南(カンナム)には、ディセントレ(DECENTRE)というカフェがありますが、そこは仮想通貨での支払いに対応しています。

仮想通貨でどんなものでも買えるように準備をしている段階であると思いますが、まだ実現は遠いですね。

――この現状に対する考え方を。

中国やアメリカでは法制化がよくできており、ブロックチェーン技術をサポートしています。しかし、韓国ではまだブロックチェーンの技術に対する理解が浅く、法制化もあまりできていない状況です。ICO詐欺によって被害者がかなり出たこともあり、韓国政府は慎重な姿勢です。

個人的には、被害者が出れば、その段階で適切な処置をすればいいですし、法律も確実に実施していけばいいと思います。政府はもっと確信をもって進行していけば、被害者も少なくなり、ブロックチェーン技術はもっと発展できると思います。

――最後に一言お願いします。

僕もブロックチェーン技術を学び始めたときは、すごく難しく感じ、苦労しましたが、今ではわかりやすく書かれた本も多くなりました。ですので、これから勉強される方は、ブロックチェーンのことを難しく考えなくてもいいのではないかなと思います。

今、ブロックチェーン業界で働いている方たちは、どうすれば人々がもっと分かりやすくブロックチェーンを理解できるかを考えています。僕たちも学生として、みんながもっと分かりやすく学ぶことができるように頑張るので、投機的な面だけでなく、技術的な部分をもっと理解して頂けたら嬉しいです。

ブロックチェーン技術は、「国境を超える技術」だと人々は言っています。僕も同じ考えを持っています。
ですので、国内にとどまってプロジェクトをするよりも、他の国でやっているプロジェクトとコラボレーションできたら嬉しいですね。

国境を超える、そんなサービスを一度やってみたいのが僕の願いです。

韓国では今、たくさんの学生がブロックチェーンを一生懸命やっているので、もし「何か一緒にやりたい」「交流したい」という方がいらっしゃれば、いつでも連絡してください!


いかがでしたでしょうか?ブロックチェーンにかけるアツい思いが伝わってくる内容だったかと思います。第2弾は韓国・中央大学の学生団体「C-Link」会長のパク・ミンソさんへのインタビューです。乞うご期待!

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