可能性は無限大!仮想通貨イーサリアムとは?【ETHの基本】

「世界一使われている仮想通貨は、ビットコインではなくイーサリアム」

実は、もっとも有名な仮想通貨であるビットコインよりも、イーサリアムの方がよく使われています。

この記事を読んでいる方のなかには、「イーサリアムなんてほとんど聞いたことがない」という方もいるかもしれません。その他にも、「時価総額2位の仮想通貨だから知ってはいるけど、何が良いのか実はよく分からない」という方もいるはず。

そこで、この記事では、

・イーサリアムとは何なのか?
・具体的なイーサリアムの活用例
・イーサリアムはどこで手に入るのか?

という点について、具体的に解説していきます。

この記事を読み終わる頃には、イーサリアムが様々な領域で活用されていることが分かるはずです。さらに、記事の最後にはより深くイーサリアムを理解するための参考になる記事や資料を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

若き天才が構想したイーサリアム(ETH)とは?【基本】

イーサリアムは2013年、当時19歳だったヴィタリック・ブテリンという青年によって、その構想が発表され、2015年7月30日に正式リリースされています。

イーサリアムを一言で表現すると、「ブロックチェーン上でどんなアプリケーションでも開発できるプラットフォーム」です。

アプリケーションとは、例えば、パソコンに入っている「Microsoft Word」や「Google Chrome」、スマホでいえば「Instagram」や「Twitter」のようなツールのことで、「資料を作成する」「メッセージを送る」という任意の目的のために使います。

また、プラットフォームとは、アプリケーションやサービスなどを開発・提供する土台となる環境のことです。
例えば、楽天市場は小売店のためのプラットフォームといえますし、App StoreやGoogle Playはアプリのためのプラットフォームだと考えられるでしょう。

なお、ブロックチェーンとは、ビットコインや他の仮想通貨の実現している暗号技術です。

✓ブロックチェーンとは?
✓ビットコインとは?

要するに、イーサリアムを使えばブロックチェーン上で動くアプリの開発ができるということで、2018年11月時点では金融や物流、ゲームなど様々な分野でアプリが開発・提供されています。

そして、ブロックチェーンには、以下のような特徴があります。

・第三者の仲介なしに安全な取引ができる
・過去のデータが改ざんされない
・システムダウンがないため、過度なアクセスにも耐えられる

このような特徴を備えているブロックチェーンを使ったアプリ開発ができるため、イーサリアムはビットコインよりも頻繁に利用されているのです(2018年11月15日時点でビットコインの約2倍

※参考:https://arewedecentralizedyet.com/(トランザクション数で判断)。

なお、本来イーサリアムとは、仮想通貨を指しているのではなく、プラットフォーム全体を指した言葉です。

イーサリアムもビットコインと同様、送金に手数料が発生しますが、この手数料として使われるのが「イーサ」(Ether/ETH)という仮想通貨であり、これが一般的にイーサリアムと呼ばれています。

私たちが使っているアプリとブロックチェーン上のアプリの違い【比較】

さて、InstagramやTwitterなどといった私たちが普段使っているアプリとブロックチェーン上のアプリは何が違うのでしょうか?

簡単に比較すると、以下のようになります。

  既存のアプリ
(中央集権型アプリ)
ブロックチェーン上のアプリ
(DApp)
運営主体 企業 企業
分散された開発チーム
ユーザーのコスト 個人情報、利用履歴など 若干の利用料
収益モデル 利用者情報を活用した広告など トークン販売など

※InstagramやTwitter、LINEなど、私たちが普段使っているアプリを区別する意味で「既存のアプリ」と表現している
※上記の表は一般的な傾向を示したもので、すべてのアプリに共通する特徵ではない

ブロックチェーン上で動くアプリのことを、「DApp」(Decentralized Application/ダップ)といいます。

「Decentralized」とは「非中央集権」という意味の英単語で、これは第三者の仲介なしで二者間の直接取り引きが可能なブロックチェーンの性質を表したものです。

既存のアプリとDAppの違いを見る上で重要なポイントは、DAppでは利用するときに若干の手数料が必要という点でしょう。これは、既存のアプリとDAppの収益構造が異なるからです。

前者はユーザーの個人情報や利用履歴などを利用した広告収入を得ているため、ユーザーは無料で利用できますが、DAppでは個人情報が暗号技術によって守られているため広告収入モデルを構築することが難しいのです。

では、どのように事業資金を確保しているのかというと、DAppでは広告収入の代わりに、サービスに紐付いた「トークン」というお金のようなものを発行、販売することで事前に事業資金を確保しています。

とはいえ、ユーザーとしてはアプリの収益モデルはあまり関係ないかもしれませんね。

さて、ここで「トークン」という概念が新しく出てきました。トークンとは一体何なのでしょうか?

トークンとは?イーサリアム(ETH)上で発行できる新しい資産

「トークン」(token)とは、「私鋳貨幣/代替貨幣/引換券」という意味を持つ英単語です。

ブロックチェーンの文脈で使われるトークンの定義は、国際的に合意されたものがあるわけではありませんが、「価値ある何か」を担保として発行されるポイントやお金のようなものだという理解で問題ありません。

イーサリアムを利用することでトークンの発行が簡単になり、さらにイーサリアム上で発行されたトークンは相互にトレード可能です。

DAppを利用するには対応するトークンが必要なことが多く、サービスの利用券のように機能しています。

一般的に、このトークンは仮想通貨のように価格が変動するため、投資家に対してトークンを販売することで、事業に必要な資金が確保されているのです。

ここまでは少し抽象的な説明を行ってきましたが、ここからは実際にイーサリアム上で開発・提供されている具体的なアプリケーションを紹介していきます。

イーサリアム(ETH)の活用事例紹介

Brave(ブレイブ)

BraveのWebページ
https://brave.com/

Braveは、プライバシーに配慮したWebブラウザです。

2017年に行われたトークンの販売によって、約38億円を調達しており、広告収益モデルが一般的な既存のブラウザビジネスに変化をもたらそうとしています。

すでに月間のアクティブユーザーは400万人を超えており、一般ユーザーへの普及が進んでいるといえるでしょう。

Brave自体の仕組みは一般的なWebブラウザと同じですが、可能な限りユーザーの個人情報が収集されず、不要な広告がブロックされる仕組みが採用されています。

ただ、広告を視聴することも可能で、広告視聴に同意したユーザーには報酬としてトークンが配布されるので、若干ではあるもののBraveを使って稼ぐことも可能です。

Etheremon(イーサエモン)

ゲーム「イーサエモン」
https://www.etheremon.com/

イーサエモンは、キャラクターを捕獲・育成し、バトルを楽しめるDappsです。見た目がポケモンに似ているので、「ブロックチェーン版のポケモン」といわれることもあります。

ブロックチェーンゲームが既存のゲームと大きく違うポイントは、ゲーム上のキャラクターを現実世界のモノと同じように所有することができ、他の人に販売できるという点です。このキャラクターはデータ上、トークンとして扱われており、現実のモノと同じように価値が付きます。

その証拠に、キャラクターを売買するマーケットプレイス(市場)が存在しており、そこではイーサエモンが高値で販売されています。

高価なキャラクターはなんと100ETH(約200万円)で販売されている
https://www.etheremon.com/market

LATOKEN(エルエー)

 

アート作品や不動産などをトークン化できる「LATOKEN」
https://wallet.latoken.com/crm/tokenization/

 

LATOKENは、現実のアート作品や不動産をトークン化するためのプラットフォームです。

このアプリケーションを利用することで、これまでは流動性の低かった資産の所有権をブロックチェーン上で簡単にやり取りすることができます。

流動性とは換金しやすさのことです。

アート作品や不動産を現実にやり取りするには、様々な書類や契約審査など多くのコストと時間がかかりますが、このアプリケーションによって、取引コストが大きく削減されるかもしれません。

MakerDAO(メイカーダオ)

安定通貨発行プラットフォーム「MakerDAO」
https://makerdao.com/

MakerDAOは、価格が安定した通貨を発行するためのプラットフォームです。

ほとんどの仮想通貨やトークンは、他の通貨建てでの価格変動が激しいというデメリットがあります。いくら便利であっても、明日の朝起きたら価格が10%下がっているかもしない通貨は誰も使いたくないでしょう(一部の投資家を除いて)。

そこで開発が試みられているのが、ステーブルコインという種類のトークンです。
これはブロックチェーン上で発行され、一定のルールに従って価格変動が抑えられるため、決済や価値の保存手段としての利用が期待されています。

実際にこのプラットフォーム上で発行されているステーブルコイン「Dai」はイーサリアムベースのトークンで、価格が約1USドルに安定しています。

ステーブルコインDaiの価格推移(2018年1月〜11月)
https://coinmarketcap.com/currencies/dai/

イーサリアム(ETH)の買い方・売り方

さて、ここまで紹介したサービスはすべてイーサリアムブロックチェーンを用いており、各サービスのトークンはイーサリアムとのトレードが可能です。

そんなイーサリアムを国内で手に入れる方法は2つあります。

高性能なコンピュータを用いた計算競争で世界1位になる(マイニング)
仮想通貨取引所でイーサリアムを購入する

1の手段はかなり費用がかかるため、基本的には2の仮想通貨取引所が利用されています。

日本でイーサリアムを買うなら仮想通貨取引所を使おう

「仮想通貨取引所」とは、日本円と仮想通貨を交換・取引するサービスのことです。

取引所で口座を開設するには運転免許証などによる本人確認が必要ですが、その他は通常のWebサービスと同じ感覚でメールアドレスとログインパスワードを設定すれば利用できます。

※参考:イーサリアムを取引できる国内の仮想通貨取引所【一覧】

取引所名 売買できる仮想通貨
bitbank(ビットバンク) ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
モナコイン(MONA)
リップル(XRP)
Liquid(リキッド) ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
リップル(XRP)
キャッシュ(QASH)
BITPoint
(ビットポイント)
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
GMOコイン ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
DMM Bitcoin ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
リップル(XRP)
bitFlyer
(ビットフライヤー)
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
ライトコイン(LTC)
モナコイン(MONA)
リスク(LISK)
BitTrade
(ビットトレード)
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
モナコイン(MONA)
BTCBOX ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)

※2018年11月15日現在の情報を元に作成。みなし業者のcoincheck(コインチェック)、事業譲渡予定のZaif(ザイフ)は除く。

イーサリアム(ETH)取引の基本リスクは把握しておこう

基本的にイーサリアムは価格変動が激しいので、購入する際には余剰資金を使うようにしましょう。

また、仮想通貨取引所がサイバー攻撃の被害に遭ったときに備えて、数万円以上のイーサリアム(仮想通貨)を保有する場合は、専用の保管ツールである「ウォレット」の利用をお勧めします。

・おすすめのウォレットアプリ:Ginco、Trust、MyEtherWallet
・おすすめのハードウェアウォレット:TREZOR、Ledger Nano S

ウォレットアプリはスマホで手軽に利用でき、ハードウェアウォレットは高いセキュリティを備えた専用機器です。

イーサリアム(ETH)をもっと知りたい人向け【情報まとめ】

もし、あなたがイーサリアムや仮想通貨を支えている技術について詳しく知りたい場合は、以下の書籍や記事を読んでみてください。

イーサリアム(ETH)や仮想通貨の仕組みを知りたい人向け

イーサリアムの仕組みを知るには、世界初の仮想通貨であるビットコインをベースにブロックチェーンについて理解するのが一番の近道です。

詳しく知りたい方は、以下の記事や書籍を読んでみてください。

・ブロックチェーンとは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-blockchain.html
・仮想通貨とは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-crypto-currency.html
・いちばんやさしいブロックチェーンの教本 人気講師が教えるビットコインを支える仕組み(杉井靖典(著))、2017年、インプレス
http://amzn.asia/d/j4bMdR6

さらに、イーサリアムの生みの親ヴィタリック・ブテリンへのロングインタビューを読めば、どのような背景を基にしてイーサリアムが誕生したのかを理解できるはずです。

・「イーサリアムを生んだ23歳の天才が語る、ブロックチェーンのこれからと『分散の力』」
https://wired.jp/special/2017/vitalik-buterin/

イーサリアムの技術的な仕組みやより詳しいことを知りたい方には、こちらの書籍がおすすめです。

・ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書(加嵜長門(著)、篠原航(著)、丸山弘詩 (編集))、2018年、マイナビ出版
http://amzn.asia/d/eJvWyjw

また、ビットコイン誕生の背景にある物語を知ることで、より仮想通貨やブロックチェーンの面白さが味わえるかもしれません。

・デジタルゴールド―ビットコイン、その知られざる物語(ナサニエル・ポッパー (著)、土方 奈美 (翻訳))、2016年、日本経済新聞出版社
http://amzn.asia/d/7bhi375
・仮想通貨ビットコイン
https://www.netflix.com/jp/title/80154500
※視聴にはNetflixに別途登録が必要です(1ヶ月の無料体験中)

まとめ

イーサリアムはもっとも使われているブロックチェーンであり、様々なアプリケーションが開発されています。

今回紹介したアプリのうち、Webブラウザ「Brave」はすぐにパソコンやスマホにインストールして利用することが可能です。広告を視聴してトークンをもらう体験もできます。

近い将来、私たちが日常的にアプリにもブロックチェーンが活用される可能性は十分にあります。
少し先の未来を体験するのも悪くないかもしれません。

▼ほかの仮想通貨についての解説記事はこちら

▼Braveのインストールはこちら

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