アプリを開発できる仮想通貨リスクとは?イーサリアムとの違いは?【LSKの基本】

「リスクってなに…?危険性(risk)のこと…?」

リスク(LSK)は、国内の登録業者ではbitFlyerしか取扱いがなく、話題になることも他の仮想通貨と比べて少ないので、よく知らないという方も多いのではないでしょうか?

国内では比較的マイナーな仮想通貨ではあるものの、実は高い安全性と性能を兼ね備えているのがリスクです。

この記事では、そんなリスクについて、

  • リスクとは何なのか?
  • イーサリアムとリスクはどう違うのか?
  • リスクを手に入れる方法は?

という点について具体的に解説しています。

この記事を読み終わる頃には、リスクの基本機能やイーサリアムとの違いを理解できているはずです。

また、記事の最後には、ブロックチェーンをより詳しく理解したい方にとって参考になる記事や書籍を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

仮想通貨リスク(LSK)とは?【基本】

2016年にリリースされたリスクは、「ブロックチェーンを活用してアプリケーションを開発できるプラットフォーム」です。

括弧内に使われている用語は、専門知識のある方でないとイメージが湧かないかもしれないので、それぞれ意味を簡単に紹介しておきます。

用語集
ブロックチェーン 簡単にいえば、銀行や金融機関などの仲介者がいなくても、インターネット上で信用できない相手とデジタルな資産を安全に取引できるようになる技術のこと。
ビットコインなど多くの仮想通貨に使われている。
アプリケーション ある目的のために使うデジタルなツールのこと。
例えば、パソコンに入っている「Microsoft Word」や「Google Chrome」、スマホでいえば「Instagram」や「Twitter」などがアプリケーションに当たり、「資料を作成する」「メッセージを送る」という目的のために利用されている。
プラットフォーム アプリケーションやサービスなどを開発・提供する土台となる環境のこと。
例えば、楽天市場は「小売店のためのプラットフォーム」であり、App StoreやGoogle Playは「アプリケーションのためのプラットフォーム」だと考えられる。

 

通常、私たちがスマホなどで利用しているアプリケーションは、状況によって利用できないことがあります。

例えば、人気ライブのチケット予約が開始する時間などはアクセスが集中するため、チケットアプリに接続しにくくなりますし、アプリを開発・提供している企業が倒産すればそのアプリが使えなくなるでしょう。

一方で、ブロックチェーンを活用してアプリを開発すると、基本的にはアクセスが集中して使えなくなるといった不便な現象は発生しなくなります

これは、ブロックチェーンが止まることなく稼働し続ける性質を持っているからです。

なお、ブロックチェーン上で開発されたアプリはしばしば「DApp」(Decentralized Application/ダップ)と呼ばれています。

また、リスク以外のブロックチェーンでもDApp開発は可能であり、2018年11月現在もっとも利用されているのはイーサリアムというプラットフォームです。

✓可能性は無限大!仮想通貨イーサリアムとは?【ETHの基本】(内部記事リンク)

さて、リスクとイーサリアムのどちらでもDApp開発ができるとなると、気になるのはその違いではないでしょうか?

その違いについて解説していきます。

リスク(LSK)とイーサリアム(ETH)の違いとは?【比較】

それでは、リスクとイーサリアムを比較してみましょう。

※2018年11月21日現在

  イーサリアム リスク
送金スピード 平均約15秒 平均約10秒
時価総額 3位
(約1.6兆円)
32位
(約194億円)
取引が承認されるには? 計算問題の答えを見つける
(Proof of Work)
選挙によって選ばれた参加者がチェックする
(Delegated Proof of Stake)
主な開発言語 Solidity JavaScript

※時価総額:発行済み仮想通貨の価値を法定通貨建てで評価したもの

比較すると、送金スピードにはあまり違いがない一方で、リスクの時価総額はイーサリアムの1.2%程度となっています。

現状では、イーサリアムの方が利用者(送金ユーザー・開発者)は大きくリードしているといえるでしょう。

また、どちらのブロックチェーンも、取引の正当性を保証してくれる管理者のいないため、何らかの方法でその正当性を確認し、承認しなければなりません。

イーサリアムは、大量の計算を行って計算問題の答えをもっとも速く見つけた人(実際にはコンピュータ)が取引を承認できる権利を獲得します。

一方のリスクでは、投票によって101人の代表者の中から選ばれた人が、取引を承認する仕組みが採用されています(選挙に近い仕組みです)。

どちらの場合も一定のルールにしたがって代表者が取引をチェックしますが、他の参加者たちはその確認作業を監視しているため、不正を働くことができません。

なお、この仕組みは少し分かりづらいので、興味のある方は後ほど紹介する資料を読んでみてください。

さらに、リスクとイーサリアムでは、アプリ開発に使われるプログラミング言語が異なります。

イーサリアムでは、専用に開発された「Solidity」(ソリディティ)という言語が使われている一方で、リスクでは世界的に人気が高く、Webサイトなどで幅広く使われている「JavaScript」(ジャバスクリプト)が採用されているのです。

したがって、これまでDApp開発の経験がなかった技術者でも、新たな言語を勉強する必要がなく、この点はイーサリアムより有利な特徵かもしれません。

リスク(LSK)はより安全かつ柔軟なDApp開発のプラットフォーム

リスクには「サイドチェーンを使ってDAppを開発できる」という特徵があります。

イーサリアムではメインチェーンでDAppが開発されますが、リスクではサイドチェーンを使って独自仕様のDApp開発ができるのです。

サイドチェーンとは、メインとなるブロックチェーン(メインチェーン)に接続された別のブロックチェーンのことで、以下のような関係となっています。


リスクのメインチェーン(右)、サイドチェーン(中央)、アプリケーション(左)
https://lisk.io/

メインチェーンでは、仮想通貨LSK(リスク)が流通している一方で、サイドチェーンはメインチェーンにはない機能を追加できるなど、目的に合わせてより柔軟に開発することができます。

この関係は、メインチェーンが「本店」で、サイドチェーンが「支店」だと捉えると分かりやすいかもしれません。

将来的には、多数のサイドチェーンをつなぐ中核としてメインチェーンが機能する予定になっています。

そして、この方式を採用していることがリスクの発展可能性を拡大させているといえるでしょう。

サイドチェーンはメインチェーンの機能的な制約をほとんど受けないため、送金速度をアップするなど大幅な機能追加が期待できます。

さらに、サイドチェーンが外部から攻撃されたり、バグ(不具合)があったりするなど、セキュリティ上の問題が発生したとしてもメインチェーンには影響を与えないと考えられているのです。

したがって、他のプラットフォーム系のブロックチェーンより潜在能力やセキュリティが高いと評価できるかもしれません。

リスク(LSK)の買い方・売り方

リスクを手に入れる方法は2つあります。

  1. 代表者に選出され、取引を承認する(フォージング)
  2. 仮想通貨取引所でリスクを購入する

1の手段はかなり費用がかかるため、相当な資金力がない限りは仮想通貨取引所の利用をおすすめします。

日本でリスク(LSK)を買うなら仮想通貨取引所を使おう

「仮想通貨取引所」とは、日本円と仮想通貨を交換・取引するサービスのことです。

取引所で口座を開設するには運転免許証などによる本人確認が必要ですが、その他は通常のWebサービスと同じ感覚でメールアドレスとログインパスワードを設定すれば利用できます。

※参考:リスクを取引できる国内の仮想通貨取引所【一覧】

取引所名 売買できる仮想通貨
bitFlyer
(ビットフライヤー)
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
ライトコイン(LTC)
モナコイン(MONA)
リスク(LSK)
Coincheck(コインチェック)
※みなし業者
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
ライトコイン(LTC)
リスク(LSK)
リップル(XRP)
ネム(XEM)
ファクトム(FCT)

※2018年11月21日現在の情報を基に作成
※みなし業者とは、金融庁から営業許可をもらうための登録審査中であり、登録の可否が判明するまでの間、営業を認められている業者のこと。

仮想通貨取引の基本リスクは把握しておこう

基本的にリスク(LSK)を含めた仮想通貨は価格変動が激しいので、購入する際には余剰資金を使うようにしましょう。

また、仮想通貨取引所がサイバー攻撃の被害に遭ったときに備えて、仮想通貨を保有する場合は、仮想通貨専用の保管ツールである「ウォレット」の利用をお勧めします。

  • おすすめのウォレットアプリ:Lisk Mobile Wallet(スマホ版)
  • おすすめのハードウェアウォレット:TREZOR(Model Tのみ)

ウォレットアプリは無料でインストールできて、スマホで手軽に利用できるので、初心者や少額の管理におすすめです。

一方で、ハードウェアウォレットは1万円ほどの専用機器の購入が必要ですが、高いセキュリティを備えています(数万円以上の仮想通貨を保有する場合はハードウェアウォレットの利用をおすすめします)。

リスク(LSK)をもっと知りたい人向け【情報まとめ】

リスクの仕組みを知るには、世界初の仮想通貨であるビットコインをベースにブロックチェーンについて理解するのが一番の近道です。
詳しく知りたい方は、以下の記事や書籍を読んでみてください。

・ブロックチェーンとは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-blockchain.html

・仮想通貨とは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-crypto-currency.html

・いちばんやさしいブロックチェーンの教本 人気講師が教えるビットコインを支える仕組み(杉井靖典(著))、2021年、インプレス
http://amzn.asia/d/j4bMdR6

さらに、ビットコイン誕生の背景にある物語を知ることで、より仮想通貨やブロックチェーンの面白さが味わえるかもしれません。

・デジタルゴールド―ビットコイン、その知られざる物語(ナサニエル・ポッパー (著)、土方 奈美 (翻訳))、2016年、日本経済新聞出版社
http://amzn.asia/d/7bhi375

・仮想通貨ビットコイン
https://www.netflix.com/jp/title/80154500
※視聴にはNetflixに別途登録が必要です(1ヶ月の無料体験中)

まとめ

リスクは、日本では比較的マイナーな銘柄で機能的にもイーサリアムと似ている様に思われがちですが、実はセキュリティが強固であり、サイドチェーンを使った自由な開発が可能です。

さらに、開発で使用されているのは、世界的に人気のあるプログラミング言語JavaScriptであるため、DApp開発が未経験でも参入しやすいというメリットもあります。

イーサリアムと比べて歴史が浅いこともあって、利用者の少ないリスクですが、今後の発展に期待できる仮想通貨・ブロックチェーンだといえるでしょう。

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