独自トークンを発行できるカウンターパーティーとは?【XCPの基本】

「カウンターパーティーを使えば自分だけのオリジナル仮想通貨を簡単につくれる」

2018年11月25日現在、仮想通貨の種類は1,000を超えるといわれています。
通常、仮想通貨を新しく発行するには、プログラミングの知識が必要ですが、特殊なスキルがなくても自分のオリジナル仮想通貨=トークンをつくれるプラットフォームが、カウンターパーティー(Counterparty)です。

さらに、カウンターパーティーには取引所や賭け機能なども搭載されています。

この記事では、そんなカウンターパーティーについて、

  • カウンターパーティーとは何なのか?
  • カウンターパーティーにはどんな機能があるのか?
  • カウンターパーティー(XCP)を手に入れる方法は?

という点について具体的に解説しています。

この記事を読み終わる頃には、カウンターパーティーの基礎知識やトークンという概念について理解しているでしょう。
また、記事の最後には、ブロックチェーンをより詳しく理解したい方にとって参考になる記事や資料も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

独自の仮想通貨(トークン)を発行できるカウンターパーティーとは?【基本】

カウンターパーティーとは一言で表現すれば「オリジナルのトークンを発行できる仕組み(プラットフォーム)」です。

トークンは、「価値ある何か」を担保として発行されるポイントやお金のようなものです。
意味を見ると、仮想通貨とほとんど同じ様に感じる方もいるかもしれません。

トークンの明確な定義については、国際的な合意に達しているわけではありませんが、独自のブロックチェーン上で発行されるものを「仮想通貨」、他のブロックチェーンを利用して発行されるものを「トークン」と呼ぶ傾向があります。
実際に、カウンターパーティーもビットコインブロックチェーンを利用しています。

また、ブロックチェーンとは、簡単にいえば、銀行や金融機関などの仲介者がいなくても、インターネット上でデジタルな資産を信用できない相手とでも安全に取引できるようにする技術です。

さらに、ブロックチェーンは簡単なデータを保存することが可能で、時間が経過するほど、保存データの改ざん(変更)がほぼ不可能になるという性質もあります。
ブロックチェーンのことを詳しく知りたい方は以下の記事や後半で紹介する本を読んでみてください。

✓ブロックチェーンとは?

そして、プラットフォームとは、サービスなどを開発・提供する土台となる環境のことで、例えば、楽天市場は「小売店のためのプラットフォーム」であり、App StoreやGoogle Playは「アプリケーションのためのプラットフォーム」だと考えられます。

少し紛らわしいですが、「カウンターパーティー」という単語には以下の2つの意味があり、注意が必要です。

・プラットフォームとしてのカウンターパーティー(以下、単に「カウンターパーティー」と記します)
・トークンとしてのカウンターパーティー(以下、「カウンターパーティー(XCP)」と記します)

この点は、現在トークン発行のプラットフォームとしてもっとも利用されているイーサリアムと似ているといえるでしょう。

✓イーサリアムとは?

なお、XCPはカウンターパーティー上の基軸通貨として機能しており、カウンターパーティー上で発行されたトークンであれば、XCPとのトレードが可能です。

分散型金融プラットフォーム「カウンターパーティー」の機能とは?【機能概要】

実はアプリ開発のためのプラットフォームであるイーサリアムと同様に、カウンターパーティー上でも様々な機能を実現可能です。

2018年11月25日現在、カウンターパーティー上で実現されている機能には以下のようなものがあります(一例)。

  • 独自トークンの発行
  • 賭け
  • 投票
  • 分散型取引所

※カウンターパーティーの開発は現在でも進んでいるため、今後も様々な機能が追加されていく予定です。

カウンターパーティー上では現在までに約500種類のトークンが発行されており、数千円分のビットコインとカウンターパーティー(XCP)があれば、誰でもトークンの発行が可能です。
プログラミングの知識は必要ありません。
ただし、後述するように不特定多数の人に流通する様なトークンの発行は、日本の法律によって規制されています。

また、カウンターパーティーの開発チームが提供するウォレット内では、カウンターパーティー(XCP)を基軸通貨としてトレード可能な取引所機能が利用できます。
なお、ウォレットとは、仮想通貨やトークン専用の保管ツールのことです。

ウォレット内でカウンターパーティー上で発行されたトークンのトレードができる
出典:https://wallet.counterwallet.io/

さて、実際にカウンターパーティー上ではどのようなトークンやアプリケーションが開発されているのでしょうか?

カウンターパーティー上で発行されているトークンの事例

カウンターパーティー上で発行されたトークンの事例をいくつか紹介していきます。

分散型クラウドストレージ「Storj」

出典:https://storj.io/

「Storj」(ストレージ)は分散型のクラウドストレージサービスで、2017年までカウンターパーティー上で発行されたトークン「SJXC」(ストレージエクスコイン)が用いられていました。

クラウドストレージとは、テキストや画像ファイルなどをオンライン上に保存したり、他のユーザーと共有したりできるサービスのことです。
手元の端末に保存されたファイルのバックアップなどに利用されています。

Google DriveやDropbox、iCloudなどがクラウドストレージサービスとしては有名で、使ったことがある方も多いのではないでしょうか?

通常、ファイルの保存先となるオンラインのストレージ(保管場所)はサービスを運営している企業が提供・管理していますが、Storj(ストレージ)はオンラインストレージが分散化されています。

では、どこからストレージが提供されているかというと、Storjユーザーたちが自身のコンピューターの空き容量(ストレージ)を提供しているのです。
Storjユーザーに向けて空き容量(ストレージ)を提供すると、報酬としてトークンがもらえる仕組みであるため、ユーザーが空き容量を提供するインセンティブ(動機)になります。

また、他人のパソコンに自分のファイルを保存するのは、少し不安に感じるかもしれませんが、ファイルは持ち主以外には閲覧できないように暗号化された状態で保存されるので、その点は心配ありません。

なお、Storj上で使われるトークンは当初は「SJXC」(ストレージエクスコイン)でしたが、現在ではイーサリアム上で発行されたトークン「STORJ」へと変更されています。

トレーディングカードゲーム「Spells of Genesis」

出典:https://spellsofgenesis.com/index.php?lang=ja_JP

「Spells of Genesis」は、スマホ向けのトレーディングカードゲームです。
トレーディングカードゲームとは、各プレイヤーが集めたカードを組合せた束(デッキと呼ぶ)を使い、一定のルールに沿って対戦するゲームのことで、「マジック・ザ・ギャザリング」や「遊戯王」、「デュエル・マスターズ」などが日本では有名な事例でしょう。

ゲーム内で手に入れたカードは売買することができ、その取引で使われるのがカウンターパーティ上で発行された「BitCrystals」(BCY)トークンです。

ゲーム自体も楽しめる内容となっているので、興味のある方はインストールしてみてはいかがでしょうか?
Spells of Genesisには、仮想通貨やブロックチェーン関連のネタをモチーフにしたカードも多く存在するので、勉強になるかもしれません。

▼Spells of Genesis(AndroidとiOS両方に対応済み)
https://spellsofgenesis.com/index.php?action=game#download_anchor

なお、BitCrystals(BCY)トークンは、スイスに拠点を置く開発チーム「EverdreamSoft SA」が提供する他のゲームなどでも利用可能です。

▼BitCrystalsのWebページ
https://bitcrystals.com/

注意!独自のトークンを発行して、流通させるには金融庁の許可が必要な場合がある

2018年11月25日現在、自分だけの仮想通貨(トークン)を発行して不特定多数の人が取引できるようにするには資金決済法で定められた「仮想通貨交換業」を営む業者として金融庁の認可登録を受けなければなりません。

法定通貨や他の仮想通貨(トークン)と不特定多数の人が交換できるトークンは資金決済法上の「仮想通貨」に該当します。

したがって、オリジナルトークンを発行して、流通させる場合には業登録が必要です。さらに、特定の範囲内でトークンを流通させて事業を営む場合であっても、法律上問題がないかどうかは金融庁や弁護士などに問い合わせて合法かどうかを確認した方が良いでしょう。

※参考:仮想通貨に関連する事業を行うみなさまへ(金融庁Webサイト)
https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency/index_2.html

カウンターパーティー(XCP)の買い方・売り方

カウンターパーティー(XCP)を手に入れる方法には仮想通貨取引所で、カウンターパーティー(XCP)を購入する必要があります。
「仮想通貨取引所」とは、日本円と仮想通貨を交換・取引するサービスのことです。

取引所で口座を開設するには運転免許証などによる本人確認が必要ですが、その他は通常のWebサービスと同じ感覚でメールアドレスとログインパスワードを設定すれば利用できます。

なお、2018年11月25日現在、カウンターパーティー(XCP)を購入できるのは国内ではZaifだけです。

 

※参考:カウンターパーティー(XCP)を取引できる国内の仮想通貨取引所

取引所名 売買できる仮想通貨・トークン
Zaif ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
モナコイン(MONA)
イーサリアム(ETH)
ネム(XEM)
ZAIFトークン(ZAIF)
カウンターパーティー(XCP)
ビットクリスタル(BCY)
ストレージコインエクス(SJCX)
フィスココイン(FSCC)
ぺぺキャッシュ(PEPE)
カイカコイン(CICC)
ネクスコイン(NCXC)

※2018年11月25日現在の情報を基に作成。なお、Zaifではトークンの取引は可能だが、入出金ができない状態になっている(再開時期は未定)。
※ZAIFトークン以下の銘柄はすべてカウンターパーティー上で発行されたトークン。

カウンターパーティー(XCP)取引の基本リスクは把握しておこう

基本的に、トークンは仮想通貨と同様に価格変動が激しいので、購入する際には余剰資金を使うようにしましょう。また、仮想通貨取引所がサイバー攻撃の被害に遭ったときに備えて、仮想通貨やトークンを保有する場合は、ウォレットの利用をお勧めします。

  • おすすめのウォレットアプリ:IndieSquare(スマホ版)、Counterwallet(ブラウザ版)

カウンターパーティー(XCP)をもっと知りたい人向け【情報まとめ】カウンターパーティー(XCP)の仕組みを知るには、世界初の仮想通貨であるビットコインのブロックチェーンについて理解するのが一番の近道です。詳しく知りたい方は、以下の記事や書籍を読んでみてください。

・ブロックチェーンとは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-blockchain.html

・仮想通貨とは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-crypto-currency.html

・いちばんやさしいブロックチェーンの教本 人気講師が教えるビットコインを支える仕組み(杉井靖典(著))、2017年、インプレス
http://amzn.asia/d/j4bMdR6

 

さらに、ビットコイン誕生の背景にある物語を知ることで、より仮想通貨やブロックチェーンの面白さが味わえるかもしれません。

・デジタルゴールド―ビットコイン、その知られざる物語(ナサニエル・ポッパー (著)、土方 奈美 (翻訳))、2016年、日本経済新聞出版社
http://amzn.asia/d/7bhi375

・仮想通貨ビットコイン
https://www.netflix.com/jp/title/80154500
※視聴にはNetflixに別途登録が必要です(1ヶ月の無料体験中)

まとめ

カウンターパーティーは、専門知識がなくてもオリジナルの仮想通貨を発行できるプラットフォームです。ビットコインとカウンターパーティー(XCP)を用意すれば、誰でも簡単にトークンを作れますが、広く流通させるには金融庁の許可が必要なため、注意が必要です。

カウンターパーティーは現在でも開発が進んでおり、今後も様々な機能が追加されると考えられるので興味のある方は対応するウォレット「IndieSquare」をインストールしてみてはいかがでしょうか?

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