今後の国際送金を変え得る仮想通貨リップルとは?【XRPの基本と買い方】

「仮想通貨リップル(XRP)は既存の国際送金システムを変え得るシステムの一角を担っている」

実は仮想通貨リップル(XRP)は、着金までに時間がかかり、高い手数料を必要とする既存の国際送金システムを代替しようと開発されているプロジェクトの一角を担っています。

ビットコインなどの多くの仮想通貨とは異なり、リップル(XRP)は送金スピードが約4秒と高速で、なおかつ送金手数料が非常に安価であるため、次世代の国際送金システムとして期待されているのです。

また、仮想通貨リップル(XRP)は、ビットコインなどとは異なりブロックチェーンが利用されていませんが、多くの投資家に購入されており、2018年11月24日現在でその時価総額はビットコインに次ぐ第2位となっています。

そこで、この記事では、

・リップル(XRP)とは何なのか?
・ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の違い
・リップル(XRP)はどこで手に入るのか?

という点について、具体的に解説していきます。

この記事を読み終わる頃には、リップル(XRP)の基本知識やビットコインとの違いについて理解しているはずです。

また、記事の最後にはリップル(XRP)だけでなく、他の多くの仮想通貨に用いられている技術「ブロックチェーン」について詳しくなれる書籍を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

既存の国際送金システムを変えるRipple Netと仮想通貨リップル(XRP)とは?【基本】

仮想通貨リップル(XRP)を一言で説明するなら「素早く安価な国際送金システムを実現させるためのツール」です。

リップル(XRP)は、アメリカに拠点を置くRipple(リップル)という会社(以下「Ripple社」)が発行しています。
つまり、ビットコインのような他の多くの仮想通貨とは異なり、発行主体が存在するのです。

そして、リップル(XRP)はRipple社が開発・販売している国際送金システム「RippleNet」の一角を担う通貨として機能しています(RippleNetについては後ほど解説しています)。

現状の国際送金システムは、相手の元へ届くまでに約1週間ほど時間がかかるうえに、数千円程度の手数料を必要とします。
このシステム(仕組み)は決して便利とはいえません。

Ripple社はこの現状を課題と捉え、より速く安価な手数料での国際送金を実現するためにRippleNetを開発しているのです。
そして、Ripple社は最終的には法定通貨に限らず、世界中の様々な価値(法定通貨や仮想通貨、証券など)がRippleNetによって交換可能になる状態を目指しています。

リップル(XRP)は、このような様々な価値をつなぐ(仲介する)役目を担うために開発されているのです。
なお、このような野心的なプロジェクトの一部を担うリップル(XRP)は、特に日本や韓国での取引が盛んであり、市場に流通しているリップル(XRP)の約14%が日本円とトレードされています。

リップル(XRP)の約14%は日本円とトレードされている(2018年11月24日現在)
出典:https://coinlib.io/coin/XRP/XRP

ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の違いとは?【比較】

さて、国際送金といえば、ビットコインなどの仮想通貨でも実現されるとされていますが、ビットコインとリップル(XRP)はどのように違うのでしょうか?

両者を比較してみましょう。

※2018年11月24日現在

  ビットコイン(BTC) リップル(XRP)
送金スピード 平均約10分
※取引が確定したと
見なせるまでには約60分
約4秒
時価総額 1位
(約8.5兆円)
2位
(約1.8兆円)
発行上限 約2,100万BTC 約1,000億XRP
発行主体 いない Ripple社
決済が
確定するのか?
しない する

※時価総額:発行済み仮想通貨の価値を法定通貨建てで評価したもの

まず、ビットコインよりもリップル(XRP)の方が圧倒的に送金スピードが異なります。
その理由は、リップル(XRP)にはブロックチェーン技術が使われていないからです。

ブロックチェーン技術は、ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨に使われている技術で、この技術を活用すると、銀行や金融機関などの仲介者がいなくても、インターネット上で信用できない相手とデジタルな資産を安全に取引できるようになります。

✓ブロックチェーンとは?

ビットコインの場合は、銀行のように取引の正当性を保証してくれる管理者のいないため、何らかの方法でその正当性を確認し、承認しなければなりません。

そこでは、世界中の利用者が大量の計算問題を一斉に解き、もっとも速くその答えを見つけた人(実際にはコンピュータ)がその場限りのリーダーとして、一定の基準を満たした取引を「正当な取引」だと承認する権利を得られるという方法が採用されています。
他の人はリーダーが不正をしていない限り、リーダーが承認した取引を正当なものだと見なさなければなりません。

なお、この仕組みにおいて、リーダーが不正しているかどうかは簡単に分かるようになっています。
この点は少し技術的な話になってしまうので、詳しく知りたい方は、記事の後半で紹介する書籍を読んでみてください。

一方でリップル(XRP)には、ブロックチェーン技術に着想を得て考案された分散型台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)が利用されています。
分散型台帳技術(DLT)には様々な類型がありますが、リップル(XRP)では、いくつかの信頼できる機関に対して、Ripple社が取引の承認権限を付与し、それらの機関の80%が承認した取引が正しいものだと見なされる仕組みが採用されています。

つまり、リップル(XRP)においては取引の承認権限が分権化されており、取引のチェックには時間がかからないため、約4秒というビットコインと比べて圧倒的に速い送金スピードが実現されているのです。

また、ビットコインなどの多くの仮想通貨は決済が100%完了することがありませんが、リップル(XRP)の場合は決済が確定します。

仮想通貨リップル(XRP)関連のニュースを読むときの注意点

リップル(Ripple)に関するニュースを読むときに注意すべき点があります。
それは、「リップル」という単語が指しているものが「RippleNet」なのか「仮想通貨リップル(XRP)」なのか、という点です。

実は、仮想通貨リップル(XRP)は、Ripple社が世界各国の金融機関に提供・販売している国際送金システム「RippleNet」のなかの製品のひとつ「xRapid」というもので使われています。

そして、「RippleNet」は大きく分けて3つに分類可能で、それらの簡単な説明は以下の通りです。

xCurrent:異なる金融機関や仮想通貨の取引台帳をつなぐシステム。xCurrentの仕組みに参加した金融機関などの間では通貨や価値の送金が素早く安価に行える
xVia:xCurrentでつながった台帳ネットワークにアクセスするためのツール
xRapid:リップル(XRP)を活用して、xCurrentネットワーク内の取引をより効率化するためのツール

2018年11月24日現在、金融機関で実際に導入されているものの多くが「xCurrent」や「xVia」なのです。
もちろん、xRapidの商用化も次第に進みつつありますが、その規模はxCurrentやxViaに比べて大きくはありません。

したがって、リップル(XRP)関連のニュースは「リップル」という単語が指しているモノに注意して読む必要があります。

リップル(XRP)の買い方・売り方

国内でリップル(XRP)を手に入れるには、仮想通貨取引所でリップル(XRP)を購入する必要があります。
「仮想通貨取引所」とは、日本円と仮想通貨を交換・取引するサービスのことです。

取引所で口座を開設するには運転免許証などによる本人確認が必要ですが、その他は通常のWebサービスと同じ感覚でメールアドレスとログインパスワードを設定すれば利用できます。

※参考:リップル(XRP)を取引できる国内の仮想通貨取引所【一覧】

取引所名 売買できる仮想通貨
bitbank(ビットバンク) ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
モナコイン(MONA)
リップル(XRP)
Liquid(リキッド) ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
リップル(XRP)
キャッシュ(QASH)
BITPoint
(ビットポイント)
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
GMOコイン ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
BitTrade
(ビットトレード)
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
モナコイン(MONA)
SBIバーチャルカレンシーズ ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
リップル(XRP)

※2018年11月24日現在の情報を元に作成。

リップル(XRP)取引の基本リスクは把握しておこう

基本的にリップル(XRP)を含めた仮想通貨は価格変動が激しいので、購入する際には余剰資金を使うようにしましょう。

また、仮想通貨取引所がサイバー攻撃の被害に遭ったときに備えて、仮想通貨を保有する場合は、専用の保管ツールである「ウォレット」の利用をお勧めします。

ウォレットアプリは無料でインストールできて、スマホで手軽に利用できるので、初心者や少額の管理におすすめです。
一方で、ハードウェアウォレットは1万円ほどの専用機器の購入が必要ですが、高いセキュリティを備えています(数万円以上の仮想通貨を保有する場合はハードウェアウォレットの利用をおすすめします)。

仮想通貨リップル(XRP)をもっと知りたい人向け【情報まとめ】

リップル(XRP)は他の仮想通貨とは異なる仕組みが採用されていますが、ビットコインやブロックチェーンの知識があった方がより広い視点で理解することができます。

したがって、仮想通貨やブロックチェーンの概要を学ぶことができ、リップル(XRP)の仕組みも簡単に抑えておきたい方には以下の書籍がおすすめです。

・アフター・ビットコイン(中島真志著)、2017年、新潮社
http://amzn.asia/d/7mtJiWu

また、書籍を読む前に、短時間で基礎的な事を知りたい方は、以下の記事を読むと良いでしょう。

・ブロックチェーンとは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-blockchain.html

・仮想通貨とは(ChainAge)
https://chainage.jp/knowledge_what-is-crypto-currency.html

さらに、ビットコイン誕生の背景にある物語を知ることで、より仮想通貨やブロックチェーンの面白さが味わえるかもしれません。

・デジタルゴールド―ビットコイン、その知られざる物語(ナサニエル・ポッパー (著)、土方 奈美 (翻訳))、2016年、日本経済新聞出版社
http://amzn.asia/d/7bhi375

・仮想通貨ビットコイン
https://www.netflix.com/jp/title/80154500
※視聴にはNetflixに別途登録が必要です(1ヶ月の無料体験中)

まとめ

仮想通貨リップル(XRP)は既存の国際送金システムをより効率的なものに進化させようとしている野心的なプロジェクトの一角を担っています。
この記事でも紹介したように、xCurrentやxViaと比べると普及が進んでいるとはいえません。
しかし、商用化に向けた実証実験は着実に進んでいます。

将来的には、リップル(XRP)を仲介役として、他国の法定通貨と手元のビットコインやイーサリアムがスムーズに交換できるようになるかもしれません。
今後、リップル(XRP)およびxRapidがどの程度普及していくかは要注目だといえるでしょう。

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