三菱UFJ銀行、リップル活用の国際送金システム開発でブラデスコ銀行と協力

三菱UFJ銀行は9日、仮想通貨リップル(XRP)を使った新たな国際送金システムの開発を行うことでブラジルのブラデスコ銀行と合意し、覚書を締結したと発表した。 三菱UFJ銀行とブラデスコ銀行の関係や、リップルを使用して作られる国際送金システムのメリットについて見てみよう。

三菱UFJ銀行とブラデスコ銀行の関係

三菱UFJ銀行とブラジルのBanco Bradesco S.A.(ブラデスコ銀行)はどのような関係なのだろうか。

1973年に出資し信頼関係を築いている

ブラデスコ銀行は、大手の総合金融グループとして知られ、南米を代表する銀行である。 三菱UFJ銀行との付き合いは古く、東京銀行の前身である「横浜正金銀行」が1919年に邦銀初の支店をリオデジャネイロに開設し、その後100年以上にわたりブラジルでの顧客支援を行ってきた。 また、1973年には三菱UFJ銀行の前身である旧三和銀行が出資し、それ以来強固な信頼関係を築いている。

決済に特化した仮想通貨リップルと三菱UFJ銀行の関係

時価総額はビットコイン、イーサリアムに次いで第3位のリップル。決済に特化した仮想通貨として知られているが、どのような特徴があるのだろうか。 また、三菱UFJ銀行とリップルの関係についても調べてみた。

リップルの特徴

リップル(Ripple)は、取引の処理速度が速いという特徴がある。ビットコインの処理速度が1時間程度なのに対し、リップルは約4秒とかなり速いことがわかる。 決済や送金に使う場合、この処理速度の速さは重要になる。早ければ早いほど、現金と同じようにスムーズな使い方ができるからだ。 また、リップルは手数料の安さも魅力だ。送金手数料は0.15XRPと安く、仮想通貨には珍しく中央集権管理者がいるため価格が比較的安定しており、送金するのに適しているといえる。

三菱UFJ銀行はRippleNetに加入

リップルと三菱UFJ銀行の関係も深く、そもそもリップルが有名になったのは三菱UFJ銀行のおかげといっても過言ではない。 三菱UFJ銀行がリップルを使用したネットワークの利用を発表した2017年3月、価格がそれまでの約6倍まで高騰し、話題になった。 三菱UFJ銀行は、「RippleNet Advisory Board」というアドバイザーグループに最初に加入した銀行の一つでもあり、リップルの普及に力を入れている。

リップル社のコメント

リップル社は今回の三菱UFJ銀行とブラデスコ銀行の発表にどのような見解を示しているのだろうか。 リップル社はこの件に関し、公式ツイッターで正式に発表を行った。リップル社で、アジア市場を担当している吉川絵美氏もツイッター上で次のように述べている。

日本とブラジルは歴史的にも非常に重要なつながりを持っています。ブラジルでは日本国外で最大の日本人移民のコミュニティがあり、150万人もの日本人が住んでいます。

このようなことから見ても、リップル社でも今後の進展に期待していることがわかる。

リップルを使用した国際送金システム構築のメリット

今後、三菱UFJ銀行とブラデスコ銀行が協力し、リップルを使用した国際送金システムが構築されるとどのようなメリットが生まれるのだろうか。

銀行間の国際送金がスムーズになる

三菱UFJ銀行が2017年3月から加入している「RippleNet Advisory Board」は、さまざまな金融機関がリップル社のソフトウェアをスムーズに導入して、ネットワークに参加している銀行同士で利用できるようにビジネスルールの策定を行うアドバイザリーグループだ。

ブラデスコ銀行も、このRippleNetに2018年11月より加入している。 そのため、共同研究を進めていけば、ブロックチェーン技術を利用した高速で、透明性や追跡性に優れた国際送金が行えるようになり、実用化・商用化に向けた取り組みが進むと考えられる。 現在、三菱UFJ銀行の外国送金手数料は以下のとおりである。

  • 他行あて(インターネットバンキング)3,000円
  • 店頭窓口(口座引落/現金扱)4,500円/5,500円

このように、かなりの金額がかかってしまう。リップルを使った国際送金システムが出来上がれば、手数料が格段に安くなり、利便性の大幅な向上が見込まれる。

まとめ

南米を代表する総合金融機関であるブラデスコ銀行と日本のメガバンクである三菱UFJ銀行がリップルを使った国際送金の開発について、共同研究を開始するということだ。 共同研究の結果、リップルの利点を生かした速くて安全性の高い国際送金が実用化、商用化されることに期待したい。 また、この研究が成功すれば、ほかの金融機関が国際送金の手段としてリップルを採用する可能性もあり、国際送金にかかるコストと時間の大幅な削減につながるだろう。

 

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