「アート×ブロックチェーン」で工芸作品の価値を高める|スタートバーン施井CEOに独占インタビュー

今回ChainAge編集部がお届けするインタビュー企画は、「アート×ブロックチェーン」を主軸に様々な事業を展開している、スタートバーン株式会社です。

4/19・20に銀座で開催されたアート・工芸作品の新たなプラットフォーム「B-OWNED」のプレイベントにて、CEOの施井泰平氏に独占インタビューして参りました!


【施井泰平(しい・たいへい)】
1977年生まれ。少年期をアメリカで過ごす。東京大学大学院学際情報学府修了。2001年に多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、美術家として「インターネットの時代のアート」をテーマに制作、現在もギャラリーや美術館で展示を重ねる。2006年よりstartbahnを構想、その後日米で特許を取得。大学院在学中に起業し現在に至る。東京藝術大学での教鞭を始め、講演やトークイベントにも多数登壇。特技はビリヤード。

アート領域で事業を始めたキッカケ

B-OWNEDの画面キャプチャ ブロックチェーンを活用したアートの新プラットフォーム「B-OWNED

 

ーーアート領域でビジネスを始めたきっかけを教えてください。

僕自身がずっとアーティスト活動をやっていることが、一番のきっかけですね。

アートのために会社を起業して、その延長線上にブロックチェーン技術というものがあって、そこに参入した形です。

ーー施井さん自身アーティストとしてはどのような作品をつくられているのでしょうか?

インスタレーションや現代アートなど、一般に「理解できない」と言われてしまうようなジャンルの作品ばかりです(笑)

ちなみに、僕はアート市場でビジネスをすること自体もアートの一環だと思っていますので、そういう意味では「B-OWNED」などのプロジェクトも僕が関わっている作品の一つですね。

「アート×ブロックチェーン」のコラボレーションの経緯

ーー施井さんがブロックチェーンに出会ったのはいつ頃ですか?

ITの会社を起業した2013年あたりですね。

当時は、IT技術を駆使したアート作品の流通管理システムを作ろうとしていました。

そんな中で、2015年末にアメリカから「VERISART(ベリサート)」という、アートの作品証明書をビットコイン上に格納していくサービスが出てきたんです。

すごくシンプルなサービスではありましたが、それを見て「ブロックチェーンでこんなことができるのか」と感動して、翌年には自分でブロックチェーンを活用したアート領域の事業を始めていました。

ーーかなり早い時期に参入されていたんですね。ブロックチェーンエンジニアなどの人材の確保はどうされていましたか?

当時は、東大中のエンジニアをあたってもブロックチェーンエンジニアなんてほとんどいませんでしたので、最初のうちは自分一人でやっていました。

アーティスト界隈のブロックチェーン技術への関心が急速に高まっている

ーースタートバーン社は、B-OWNEDの事業をはじめ「アート×ブロックチェーン」の事業を多数展開されていますが、アーティストの方々の中でのブロックチェーンの関心はどのくらいのものなのでしょうか?

意外かもしれませんが、工芸作品の作家さんでブロックチェーン技術に関心をもっている方って結構多いんです。

最初の頃、社内で「アート×ブロックチェーン」の事業を立ち上げてアーティストさんに壁打ちする際、「アーティストさんはあまり興味ないだろうな」と思って持っていったのですが、全く逆のことが多かったですね。

美術専門誌の「美術手帖」でも昨年11月にブロックチェーン特集を組んでいたりなど、アート業界全体でブロックチェーン技術への関心が高まっていると言っても、過言ではないです。

単に「新しいもの好き」ということもあるのかもしれませんが、それ以上にアーティスト達が「近い将来、自分たちのためになるのではないか」と感じてる面が大きいと思いますね。

ブロックチェーンの社会実装とアートの普及は比例する

ーー今後、ブロックチェーン技術の社会実装が進んでいくと、アート業界にどのように影響するとお考えですか?

僕が一つ思っているのは、アート自体の普及が進むということです。 ブロックチェーンは、アートを今の10倍程度は普及させることのできる力を秘めていると確信しています。

今は結構「私はアートのことあんまりわからないんですよ」っていう方が大半だと思うんです。

ですが、10年後くらいになると、皆誰かしら好きなアーティストがいて日常の中で当たり前にアートの話をする、という社会になると思います。

大の文学好きというわけではない人が飲みの席で芥川賞を話題にするのと同じイメージで、アートも日常の中に自然に溶け込んでいくと思います。

最終的な目標は、新時代のアートのインフラをつくること

ーー施井さんが最終的な目標を教えてください。

一番の目標は、これからの時代のアートのインフラを作って、それを皆が使っている状態をつくることです。

ゆくゆくは、アフリカの奥地でもアート作品を作ったらそれがブロックチェーンを介して世界中と繋がる、というところまでいけたら良いなと思っています。


「アート×ブロックチェーン」の未来について、熱いトークを繰り広げてくださった施井さん。

取材させていただいたChainAge編集部も、アートの新時代の到来を強く意識させられました。

 

スタートバーン株式会社公式サイト
https://startbahn.jp/

5月10よりリリースされたアート・工芸作品のプラットフォーム「B-OWNED」公式サイト
https://www.b-ownd.com/

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